自転車の貸し出し方法についてだが、大きく分類すると「地方型」と「都市型」の2つに分けられる(図1)。「地方型」は、観光地で観光客が自転車に乗って名所を回るためのものである。一方の「都市型」は、さらに3つに分類され、「レンタサイクル」と「コミュニティサイクル」、「デリバリーサービス型」がある。一つ目の、「レンタサイクル」とは、鉄道駅付近に設置された一つのサイクルポート(自転車貸出拠点)を中心往復利用するシステムである。つまり、貸出し返却とも同じサイクルポートで行われる。「コミュニティサイクル」は、「シェアサイクル」とも呼ばれ、街の中に相互利用可能な複数のサイクルポートを設置し、利用者がどこでも自由に貸出や返却できるシステムである。「デリバリーサービス」はスマートフォンのGPS機能を活用し、利用者が指定する場所に自転車を届けたり、乗り捨てたい場所まで取りに来てくれるサービスである。目的別では観光型と日常・ビジネス型に分けられる。
図1.貸し出し方法による自転車の分類
出典:小倉哲也・林恒宏・田村匡[2016]『レンタサイクルの今後の動向に関する一考察‐「うめぐるチャリ」を事例に‐』大阪成蹊大学紀要、p 41‐49より加筆
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