2024年10月29日火曜日

2-1.スポーツとしてのサイクリング

 サイクリングは余暇活動としても行われることからスポーツであるともいえる。スポーツはオリンピックやワールドカップのような高レベルの競技スポーツからウォーキングやハイキングなど運動不可の小さいものまで、また、最近ではVR(ヴァーチャルリアリティ)やeスポーツなどテクノロジーによるものまで幅広く存在する。

 スポーツの語源は、ラテン語のdeportareに由来するが、意味としては「気晴らし」「なぐさみ」などで使用されていた。その後、フランス語のdesporterや英語のdisportと語源的変遷をし、16~17世紀にはdespotやsportが使用されるようになった。

 イギリスでは、山登りから女を口説くことまで、あるいは悪ふざけまでふくまれていたらしく、「自ら楽しむ」「気晴らし」「満足」「持ち去る」「移る」「なぐさみ」「気分転換」「まじめな仕事、つらい仕事から離れる」とさまざまに解されていた。日本では、運動競技に類似した訳語は、Athletics sportsの訳語として運動会を経て、大正時代からsportsを「競技」と訳すようになった。

 スポーツには大きく分けるといわゆる競技スポーツと生涯スポーツがある。競技スポーツとはいわゆるスポーツを個人や団体同士で「競い合う」という観点から注目したものである。生涯スポーツとは人が生まれてから年を経ていく過程をおいてどのようにスポーツと関わるかという観点から注目したものである。

 競技スポーツには卓越の喜び、達成の喜び、身体の喜びなどがある。生涯スポーツにはスポーツを通じた他者との出会い、生涯にわたる挑戦と生きがいづくり、などがある。

 スポーツには様々な楽しみ方がある。例えばプレイする楽しみ、見る楽しみ、支える楽しみ、語る楽しみと調べる楽しみなどである。

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