旅行者は、旅行、観光、レクリエーションの区別は意識していない。溝尾(2015)は、旅行者を受け入れる側の目的地においては、資源と市場との関係による立地特性から、一般に言われる観光地をさらに狭義の観光地、レクリエーション地、そして宿泊地の3区分にする必要がある、と述べている(図1)。観光地はこの狭義の観光地、レクリエーション地、宿泊地のいずれかから出発して、他の要素を強めつつ、別の2観光タイプの特性を併せ持つ総合的な観光地を目指していくことが大切になる。この3タイプの機能を1か所で同時に合わせもつような観光地は、総合的な観光地でありリゾートという。この3タイプの観光地を資源性と立地からすべて1か所で満たすことができるとは限らない。宿泊地であれば、宿泊地から日帰り圏内でレクリエーション活動や観光活動を楽しめるような観光地との連携を図ればよい。
図1.観光地の種類と分類
出典:溝尾 良隆[2009]『観光学全集〈第1巻〉観光学の基礎 (観光学全集 第 1巻)』原書房,p56より筆者作成
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